評価軸っていうのはだな。

俺は必ず「従業員の評価方法」を聞くようにしている。(なぜなら、それで今までだいぶ苦渋を飲まされ続けているからだ。)


で、聞くと「試行錯誤中でまだ決まっていません」「評価できる人を評価しています」「相手は人間ですので、全体的に俯瞰してみながら評価しています」なんてテキトーな答えが返ってくる。
こないだなんて「360度評価を実施しています。上司とメンバーに四半期に一度評価タイミングでそれぞれ従業員を評価してもらっているので大丈夫です」とかいうところがあった。
だから俺が「ということはグループ会社や顧客にも従業員を評価してもらってるんですね」と聞いたら「いえ、それはやっていません」とのことだった。
それって360度じゃねぇじゃん。


とりあえず、従業員の評価の仕方が雑というか適当すぎる企業が多すぎる。
これはどういうことかというと俺のトラップで、そういう評価軸が決まっていないということは、自分たちの信念をもっていないということに通じる。
評価軸が決まっていないから結局は残業時間でしか人を評価できない。
評価軸が決まっていないから"一般的"な評価軸でしか人を評価できない。
自分たちが大切にしているものが存在しないのである。
そういう企業は土壇場で従業員のベクトルがバラバラになるから情報漏えいしたりクオリティが下がったりするのである。