アジャイラーは組織の自己肯定と闘わなければならない

アジャイルがうまくいかない組織が多いのは過去の栄光が大きいところがほとんどなのではないだろうか。


アジャイラーとして数年間戦い続けてきた。
こうすればいい、というフレームワークがあるのにまったく導入が進まない。
かならず抵抗勢力が出現するのである。
彼らの言い分は「これまでこうしてきたから」
というようなことがほとんどである。
それまでのやり方を変えたくない。
稼ぎ頭の部署はそのままでいたい。
結果、効果のあまりでないところに導入して効果がでなくてやっぱりアジャイルはダメだ、とい結論に至っていることがほとんどだ。
おそらく、それはどんなツールやフレームワークをいれてもおなじなんであろう。


結局、カイゼンというものは改善しようという強い意志だけではどうにもならない。
それまであったものを改善するといことは、それまであったものを捨てる覚悟がなければならない。
過去の栄光に引きずられて負けてしまうのは各国が大戦で学んだとおりである。
経験則はあてにならない。
自己否定ができる組織はそもそもアジャイルカイゼンなんて必要ないのである。
だからアジャイラーが学ぶべきはフレームワークだけでなく、過去の栄光との戦い方である、といフェーズに入ってきているんだろう。というのが俺の所感だ。