ヒヒヒヒヒ

 「あなたは過去何百年にわたる細胞生物学の歴史を愚弄している」。小保方さんの最初の投稿の後、ネイチャー誌からはそんな手紙が届いたという。

 米ハーバード大留学中の08年だった。万能細胞のヒントをつかんだが、周りの研究者も「きっと間違いだ」と首をかしげ、共同研究者すら見つからなかった。当時まだ20代半ば。つぶらな瞳の小保方さんは「誰も信じてくれなかったことが何より大変だった。泣き明かした夜も数知れない」と振り返った。それでも「今日1日だけ頑張ろうかな」と実験を続けること5年。2度目の投稿を、ネイチャー誌はトップ記事で掲載した。

愚弄したわけだ。