ウォーターフォールモデルがうまくいく業界と本質、理由の考察

●仮説
モノヅクリや建築業界はウォーターフォールでうまくいっている(らしい)
それは、手戻りが発生しないようにプロジェクトを進行させるし、
顧客の中に答えがあるためそれを実現させれば価値が生まれるからである。

一方、ソフトウェア業界は顧客の中に答えがあるとは限らないため、
手戻りの発生は必然である。
そのため、プロジェクトの進行や計画そのものが破たんする。

しかし、デザインやコンテンツなども実際には顧客の中に答えはなさそうで、
本質はソフトウェア業界とは同じではないかと考える。

一方、建築物や工業製品に関しても、計画初期の段階で要求されたものを
実現することで本当の価値が生まれているかというと疑問である。
完璧にプロジェクトを遂行し、家を作ったとしても、実際に入居してみたら
不満が多かった(6割程)という例があるのではないだろうか。

よって、一般的な工業分野よりもソフトウェア業界のほうが
より価値を生み出せる可能性を秘めていると考える。