今俺に足りないもの

かつてコンピュータージョークで「ソフトウェア業界は飛行機を飛ばしながら作っているようなものだ」というのがあった。
でもそれは笑い話でもなんでもなく、そうあるべきだったんだと思う。


従来のモノ作りのやり方としては「家を作ってください」「それでしたら金額としてはこれくらいになります」「じゃあ払います」というような感じだった。
システムに関しては「システムを作ってください」「それでしたら金額としてはこれくらいになります」「じゃあ払います」という感じで一見同じプロセスが適用できるように見えたのでみんなそれを採用したけど、それは大間違いだったということがここ30年くらいでわかった。
なので従来のやり方を捨てなければならないとシステム屋はわかってるんだけど、顧客が従来のやり方に固執するから変えられないというような状況である。
だから顧客のいないB2Cのスマフォゲーム業界は新しいやり方でそれなりに成果を出しているのである。


今俺に足りないものは2つある。
今度はB2Bで同じことをやる時代になってきたわけだが、これをやるためにはプラクティスを勉強するだけでは足りない。
自分が理解したら周囲の人間に理解させなければ仕事にならない。
すなわちチームビルディングの方法である。
おおよそ、システム業界の30代の老害たちは従来のやり方に染まりきっていて頭がカタく、同じデスマーチを繰り返すのがシステム業界だと思っている。
これらをなんとかしなければならない。
従来の考え方破壊して新しいやり方を創造しなければならない。
チームブレーキングとチームビルディングの手段を身に着ける方法があり、これはどこで教えてもらえるものでもない。
たぶん「老害を駆逐し新世代のソフトウェア開発を行う方法セミナー」みたいなものを開いたらかなり儲けられると思う。


もうひとつは、まぁなにをやるにしても必ず必要な「顧客への説得術」だ。
これはわりと簡単にできると思うけど、やはり従来の考え方を否定しなければならないため、かなりの熟練が必要だと考えられる。
「家を作ってください」「それでしたら金額としてはこれくらいになりますが、少しづつ作るため、その都度確認が必要になりますし、その都度金額が変動いたします。」「なんだとー!今までの方法でやりたまえ!」
というのをうまい方向に持っていかなければならない。