SUM(部分最適) != 全体最適

たとえば、ウチの評価制度は個人個人を評価する仕組みである。
個人ががんばることを求めていて、その結果で報酬が変動する。
それでは全体最適は得られないと俺は主張する。
すると上司からはこう返ってくる。
「ひとりひとりがんばることが結果的に全体最適になる」


本当にそうだろうか?
それは部分最適の総和が全体最適に繋がる、と同義ではないだろうか。
つまり、上司の主張は間違いであると確実に言えるということになる。


TOCの理論をおさらいする。
生産ラインにおいて下記のようになっているとする。


発注→A→B→C→完了


それぞれ人が一人ずつ割り当てられている。
Bがボトルネックで、他の作業は完全に独立していて影響できないとする。
この場合Bが「がんばる」ということは全体最適に繋がる。
では、AとCはどういう目標を立てればいいのか?
おそらく彼らは答えられないだろう。