抗生物質飲んでげんきひゃくばい!

よし、起こったことをありのままに話すぜ。
結果としては俺の予想した通り急性副鼻腔炎だった。
鼻の横には副鼻腔っていう骨と粘膜で覆われた大きめの空間がある。
そこの炎症ってことだな。
蓄膿症とも言われる。



病院についてからまず採血をされた。
そこからかなり待たされてようやく診察が始まった━━


医者「血液検査の結果だけどー、白血球は正常だ。ぜんぜんあがってない。炎症の数値が非常にでている」
俺「でしょうね・・・」
医者「普通の人は 0.5。に対して君からは 5 でている」
俺「10倍っすね・・・」
医者「10倍なんだよ!!!」


医者「白血球があがらなくて、炎症の数値が上がってるってことはバクテリア性の炎症じゃないってこったな。」
俺「そうなんですか・・・」
医者「で、副鼻腔が原因なのか、気管支が原因なのかは見てみなきゃわからない。ってことで診てみるよ。」


と言われてカテーテル的なものを鼻に突っ込まれた。
瞬間俺は嗚咽し、号泣した。
普段触ることのない場所に触れられるというのはこんなにも辛いものなのか。
きっと処女を貫かれるのはこういう感じに違いない。
顔の表面の裏側。
考えもつかないようなところから奥歯の歯茎が貫かれる感触というか。
脳まで到達しそうで怖かった。
たぶん、脳を触られてもぐにぐにされるだけなんだろうみたいな。


俺「すさまじいえすね・・・泪」
医者「すさまじいのは君の気管だよ。すごい炎症だな」


一通りの処置が終わってレントゲンを撮った。
3枚も。
そしてさらに待つのであった。



そこから30分くらい?もう時間の感覚がなくなるほど待って再診察━


医者「まぁレントゲンをみるとわかるんだけど、これがまぁわかりやすい。白と黒。こんなにわかりやすいんだったらCTなんてイラナーイ!」
俺「あー、そうですね・・・」
医者「素人にもワカール!」
俺「わかりますね・・・」


たしかに炎症の度合いの明らかな違いは俺でもわかった。
それよりも顎のネジや手術の痕のほうがあらためてすさまじいなと思ったのであった。

━完━